20周年記念公演 ゲネプロ①

こんばんは,ひだまりの樹です。

朗読会までいよいよ2週間を切り
先日ついに第1回目のゲネプロ(リハーサル)が行われました!

普段はチームごとの練習で,他チームの作品を観るのは初めてとあって,
みな興味津々&緊張の面持ちです。

個々がお互いに刺激やダメ出しをもらって,
立ちはだかる高〜い壁に頭を抱えるのが毎度のお約束です(笑)


…ところで,朗読が一般的な舞台と違うところって,
どこだと思いますか?

もちろんいろいろありますが,わかりやすいところで言えば,
「地の文(語り)があること」かと思います。
状況や人物の心情などを説明する文章ですね。

動きや小道具,舞台装置で表現するような内容を,
前を向いて立ったまま(あるいは座ったまま),
共演者の表情すら見えない状態で,
言葉だけで表現しなくてはなりません。

地の文が登場人物の目線で書かれている場合,
ひだまりの樹の朗読ではセリフと語りが
同じイメージや人物造形,感情を
共有して読んでいくことを目指しています。

この,「同じ」を追求するのに
私はこれまでも,そして今回も相変わらず
試行錯誤にしております(笑)

だって,例えば同じ小説を読んだとき,
感想や印象的なポイントは人それぞれですよね??
例えば「一本の木を描いてください」と言われても,
人によっていろんな絵が完成します。

「年齢や経験,考え方や嗜好,体格や声も違う人たちが,
目に見えないものへのイメージをすり合わせて共有する」

これがとっても難しい!

聞いてくださったお客様がその作品にどんな感想をもち
どこにポイントを置いてくださるかは,まったく自由なんです。

でも,まず作品に没頭していただくためには,
読み手側はイメージを共有して,前の人の読みをもらって
見えないバトンを繋いでいく必要があります。
うまく繋がった時には,
きっと一人で読む以上の広がりが出てくると思うのです。


個人的な話で恐縮ですが,
十数年前(遠い目),初めてひだまりの樹の朗読を聞いたとき,
状況が思い浮かぶだけでなく,
数人で分担して読んでいるはずの主人公の感情の流れが
すーっと心に入ってきて揺さぶられたのが,
「私も朗読やってみたい!」と思ったきっかけでした。

実際に読む側になってみて感じるのは,
イメージを共有する難しさと同時に,
「前の文を読んだ人はどんなイメージを持っているか,
それをどう次の人につなげるかを慮る気持ちが,
少しずつ積み重なって,“心に届くひだまり”になるのかも」
ということ。

…なんて,なんだかうまいこと言ったみたいになっちゃいましたが(笑)。


今回はひだまりの樹20周年の記念公演ですが,
そんな初心をもう一度大事に,
めげずに“前”を向いて,
お客様の心にひだまりを届けられるように精進したいと思います!


16:30開演の追加公演はまだお席をご用意できますので,
ぜひ聴きにいらしてくださいね!
劇場でお待ちしております☆

 

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